買い物の2極化について

買い物の2極化について

最近読んだ本「新しい買い物」(角川書店)の中で
「新しい買い物」では買う人は、3つの価値を得ようとしていると定義されています。

(1)「共感性」
ブランドの価値観や社会的評価に共感できるかということ

(2)「体験性」
その商品を買うことで自分の生活がどのように良くなるかということ

(3)「共創性」
商品を提供する企業と買う人とがその商品を共創すること


「共創性」の例 ”スマフォ”

企業が販売したスマフォを購入後、
企業が提供した価値に自分の理想を求め、
いろいろなアプリをダウンロード。
そのことでプラスアルファの価値が生まれる。


「共創性」の例 ”バルミューダのトースター”

メルマガやSNSでトースターを使用して
できる様々なレシピを企業から配信。
そのレシピを見た購入者は刺激を受け、
自らも新たなレシピを作り、SNSで発信。
さらにそのレシピを企業がヒントにして
新たなレシピを作り、新たに配信する。

いずれの例も企業と買う人が共創により
新たな価値を創っています。


そこでは企業と買う人は点ではなく、
線でつながっています。

さらにこれからの買い物は「従来型の買い物」と
今挙げた「新しい買い物」に2極化していくとされています。

「従来型の買い物」の商品はいわゆる日用品などです。
必要なので買う。買えば、それで満足する。
その後には企業と買う人の「共創」はありません。

但し「従来型の買い物」の商品も必要です。
大切なのは企業が自らのブランドについて、
どちらの買い物で購入されるべきものなのかを
見極めることだと思います。