ブランディングとその効果とは?
ブランディングとは自ら設定した「ブランドコンセプトに従って計画された商品施策、販売促進、売場演出(VMD)、接客により他企業(他ショップ)と差別化すること」です。
ブランディングは他企業(他ショップ)と差別化を生み出すのものですが、それには基準となるブランドコンセプトを明確に設定しておくことが必要です。そのため、新しいブランド(ショップ)を立ち上げる際にはブランドコンセプトを明確にしておかなければなりません。それは何年経っても変わらない不動の基準になります。
また、ブランドコンセプトは言い換えると、他ブランド(他ショップ)と比べた際の「独自性=強み」の源泉です。順調であった売上が落ち込んだ際は「独自性=強み」が弱まっていることが原因である可能性が考えられます。その原因を究明する際にもブランドコンセプトは役に立ちます。つまり、現状の商品施策、販売促進、売場演出(VMD)、接客が、当初設定されたブランドコンセプトに沿っているものであるかを確認することで原因の究明につながるのです。
実際にあった事例で、ブランドコンセプトを象徴する主力商品を中心とした品揃え(商品施策)を行っていたショップが、売上が落ちたことを契機に一般的に流行っている商品を次々に導入してしまってかえって売上が落ちたケースがありました。
このケースでは、ブランドコンセプトが明確に設定されていたことで、そこに立ち戻って現状の品揃えがブランドのコンセプトからズレたものになってものになり、他ショップと同質化してしまっていたことに気付き、品揃えを元に戻したことで一気に売上が回復しました。この分析、作業もブランディングになります。
このようにブランディングによる差別化は売上向上につながるのはもちろんですが、さらにはお客さま、お取引先の自企業(自ショップ)に対する信頼度アップ、従業員が自社への誇りを持つことにつながり、定着率や貢献度アップ、さらには採用についても良い影響を与えます。
自ブランドのブランドコンセプトは明確になっているか、ブランディングは適切にできているかぜひ、一度確認をしてみてください。
-
前の記事
販売において「人」がますます大切になる理由 2020.11.05
-
次の記事
「集客」と「ブランド訴求」の両方の役割を果たすPOPとは? 2023.12.20